先月、日経新聞での特集で気になっていた
大地の芸術祭に行ってきました。
そもそも、あちらこちらと国内旅行をしてきて、魅力のある、ひとを惹きつけるエリアというのは”art・food・history”の3つのうち、どれかに大きな強みを持っているということを実感しています。この大地の芸術祭のエリアは新潟の十日町を中心とした700平方キロメートル。正直、冬場のスキーとコシヒカリ以外、つまり夏場に魅力のないエリアと言ってもいい地方ですが、本当に関西や四国からのナンバーがちらほら見られるほど日本中から注目を浴びています。
大自然の中にひょこひょこと現れるアート群。こればかりは、写真では10%も伝わらないので、絶対にみにいくしかない。もちろん300点以上もアートが散在しているため、4分の1もまわれなかったのですが、1泊2日とも天気に恵まれ、どーしても見に行きたいと思っていたアートは完全に制覇できました!そのうえ、宿のおいしいごはん(魚沼産コシヒカリ)と天然温泉で、160%ほど楽しんできました。
第一アート。たまごがおいしそうでした。
十日町でランチののち(東京、正確には溝口から車でいくとやっぱり途中途中で渋滞があり4時間ほどかかりました。)、最も見たいアートが集積していた松代エリアへ。
なんか、ちびっこたちもおおはしゃぎ。
棚田に大きな農民オブジェ。そんでもって文字が糸につるされているのがわかるでしょうか。なんとなくマトリックス。
これこれ、日経新聞でどかっと取り上げられていて僕がきょーれつに行きたいと思った作品。うーん、アートです。このエリア、芸術祭の代表的なアートが集積しているんですが、友達と一緒に撮ったのがほとんどなので、掲載できません。。。
広大なエリアには、廃校の校舎をつかったアートがいくつかありました。
これ、金沢21世紀美術館にきてるときにも見ましたが。朝顔の種です。
種の中に入ることもできて、こんな感じです。
これねー!たんぼにひょっこり現れる巨大なアートのマスト。
昔の家をいけばなをテーマに改造。
もう、家の中、大変なことになってます。
そう、一番、写真で表現が難しいのがこの部屋。試験管が上からつるされていて、自分たちで、置いてある花をいけることができるのです。見れば、花の雅やかさと異様さのいりまじった不思議な空間。しかし、写真では伝わらないですね・・・。
初日の最後に向かったのがこの目だらけの森林エリア。夕暮れ時の頂上では四方八方に無数の目があり、なんか金色・赤色の石があったり尋常じゃない空間を創り出しています。
2日目行った森林学校キョロロ。
中では昆虫など、ちびっこが大喜びしそうなものがいっぱいです。
またしても廃校。これ、シャッター速度を極めて遅くしたのでこんな感じに映ってますが、実際は真っ暗で目が慣れるまでうっすらと電球のあかりしか見えないのです!
ここ、もともとは教室なんですよ・・・。
理科実験室。かなりの重低音(外にも聞こえるほど)で、心拍音を鳴り響かせ、心拍音とタイミングを合わせて電球がチカチカしてました。まるで学校の心臓部です。
学校の横には、人が大の字に寝転がってるようにハーブが植えられています。このハーブ茶、隣で販売してるのです。
やまのじプロジェクト。これ、スキー場の広大なエリアを使って、訪問者が描いた白い布をはためかせています。下からみれば、大きな山の字にみえるってわけです。
スキー場の下にはでっかな不思議球体。これ、木を削ってできているんです。近くで見れば丸太をうまくまとめている感じです。
と、まぁ、写真では伝わらないのを覚悟で、アート群のご紹介です。
それにしてもなんで9月の連休を待たずに、9月16日に終了しちゃうんだろうと考えていたのですが、現地で、視界いっぱいに広がるきれいな稲畑をみてようやく気付きました。稲の刈り取りのギリギリの時期まで開催してるのだということを。つまり、町・村あげての大協力体制なわけです。すごいね、新潟。不平不満を言ってるだけの過疎地域とはえらい違いです。
大地の芸術祭、3年に一度開催してるとのこと。また、3年後も楽しみにしています。