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ビジョナリー・ピープル

評価:
ジェリー・ポラス,スチュワート・エメリー,マーク・トンプソン
英治出版
¥ 1,995
(2007-04-07)
残念ながら、秀逸作ではない。ひとつは、訳書独特の読みにくさ、つまり、英語の文章をそのまま日本語に訳したのだろうなと思わせる文章のせい。トム・ピーターズの日本語本には、そのような読みにくさがないことを考えると、本書は残念だと思う。もちろん、この種の本にはより正確に訳すという使命もあって、意訳とはトレードオフな部分もあると思うので仕方が無いだろう。
つぎに、残念ながら、いわゆる”ビジョナリー・ピープル”として登場する人々に知らない人が多すぎてイメージしにくい。これも仕方がない。。。
また、本書は、”成功”を続けている人数百人を抽出し、一定のリサーチやインタビューをかけることで、それらの人の共通項を導き出そうという、一見すると壮大で間違いなく興味深い挑戦を試みている。しかしながら、当然の結果として、共通項としては最大公約数的なもの(意義・考え・行動を重視している)が導かれているにすぎず、目新しい理論は見当たらない。個人的には、やはり、好きな人物の自伝、つまり、一人の人間を深堀した本の方が読みごたえがあると思う。

P.22
最も注目すべき結果の中に、成功する人は自分の信条や仕事をまっとうしようとして他人の同意を求めることはない、という確かな現実があった。彼らは社会的な圧力に屈せず、そうした圧力を跳ね返し、率先して取り組む大胆さがある。他の人から好かれようとするよりも、自分の好きなことに執念を燃やしている。彼らは、たった一度の挫折でうろたえたり落ち込んだりもしなければ、ものごとがうまく行かなくなったときに、他人に責任を押し付けるようなこともしない。逆に、自分たちが追い求める成果をあげるのに最も効果のある仕事に、あくまでも最優先で取り組むのだ。成功をおさめている人たちはまた、<自分がしていることに愛情を持つ>ことが、成功するための必要条件だと言っていた。

P.56
自分のキャリアのどんな場面であろうと、それに取り組む理由を理解しないまま経験を重ねていけば、力がそがれてしまうだろう

P.58
今日におけるリーダーシップの仕事は、ただの金儲けではない、それは意義を考え出す仕事だ。

P.176
自分にとってきわめて大切なテーマについての奥深い知識を結集させるとき、そこにカリスマ性が生まれる。自分の情熱を周りの人たちに伝えようという勇気がわきあがり、そして伝えることによって、周りの人たちはついてくる。ピーター・ドラッカーによれば、これこそリーダーの証なのだ。

P.195
ビジョナリーな人たちは、自負心というものは、挑戦し、そして失敗する、また挑戦し、失敗する、そしてささやかな勝利をこつこつと積み上げ、毎回少しずつよい仕事をするところから生まれる、と主張する。

P.211
テクノロジーの権威エスター・ダイソン流の檄はこうだ。「取り組む価値のあることならどんなことでも、それによって人は試行錯誤の連鎖の中に巻き込まれてしまうものだ。だからもがきながらさまざまなことを学ぼう。ミスをおかすときは、経験したことのないミスをすることを心がけようではないか。」

P.279
クロトンビルにあるGEの研修センターに、軍のお偉方の一行が招待されたときのことだった。〜その席である大佐がこう主張した。どんな事業でも、ナンバーワンかナンバーツーになれというGEのマーケットシェアの目標によって、会社はあまりにも安易に窮地から脱出できるような仕組みになっている。この発言にウェルチはわが耳を疑った。
ウェルチによれば、この大佐は続けて、ちょっとばかり創造力のある人なら誰でも「あるマーケットの規模を小さく見せかけて、ナンバーワンになっていると言えてしまうだろう。」と語ったと言う。もし先頭にいると言いたければ、うまくいっているという評価を「ひじ掛け付きの椅子で生産量がナンバーワンという観点からすればよいだけの話だ。私はすぐにこの仕組みのごまかし方に気がついた」とウェルチは明かしてくれた。
〜〜かつて大量の人員削減をするとき、その断固とした姿勢から<ニュートロン(中性子)ジャック>と呼ばれたこの人物は、自ら進んで、しばしジャックであることをやめ、目指している丘がもはや制圧する必要のない丘であることに気がついた。しばらくの間、司令官、指揮官であることをやめ、一歩退いて目を凝らし、自分が間違った方向に進んでいるボスにすぎないと理解した。
ウェルチは<目標に宿る秘密の生命>の典型的なケースに惑わされて、本来の使命を忘れ去ってしまったのではない。手遅れになる前のぎりぎりのタイミングであの<騎兵隊>が現れて、驚くべきメッセージを発した、そしてウェルチにはその使命の包括的な意味に耳を傾ける姿勢ができていた、というのは、思いがけない幸運のなせる業だった。その使命とは、GEの成長を目指すことであって、シェアを追いかけることではない、ということだった。

P.307
打ち込む価値のあるもので、ひとりの力だけで成し遂げられるものなんてひとつもない。自分ひとりですべてを成し遂げた式の英雄崇拝があまりにも多すぎるのです。ある時点で、私たちはカリスマ的なリーダーの出現を渇望してきました。しかしこれまでは見事に裏切られています。というのも、言葉をたくみに操る経営者が、刑務所行きになったり、過剰な期待にはるかに届かない結果になったりという現実を目の当たりにしたからです。ビジネスやコミュニティの世界で、独創的な仕事の達成は確かに可能でしょう。とはいっても、それは個人ひとりでできるものではありません。同じような方法によって、自分にも独創的な仕事ができると信じて意欲に燃えている人を見つけ出すことが、達成のための要件。つまり、自分以外に、協力してことを起こせるリーダーを見つけ出すことが肝心なのです。

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